こんにちは。先週の天皇賞はテーオーロイヤルがけがを乗り越えて素晴らしい勝利を飾りました。管理する岡田調教師、鞍上の菱田騎手、生産者の三嶋牧場さん達にとって、初めての天皇賞勝利となりました。天皇賞は数あるG1レースの中でも格式高い特別なレースだと思うので、関係者の皆さんにとって大きな歴史の1ページを彩る偉業だったと思います。強い競馬を見せてくれたテーオーロイヤルの今後の活躍にも期待したいです。

話は変わって、先週から短期免許を取得したタイグ・オシェア騎手ですが、日本に来ること自体が初めてだったこともあり、日本で体験する1つ1つの出来事がとても刺激的に感じられているそうです。42歳とジョッキーとしてはベテランですが、競馬を離れるとまるで少年のように楽しそうに日本を散策しています（笑い）。

レースでは、土日に1勝ずつで計2勝とまずまずのスタートが切れたのではないでしょうか。彼の騎乗スタイルは、これまでに来日した他のヨーロッパ騎手のものとは少し違い、ドバイでの競馬に合わせてアレンジされたタイグならではのスタイルだと感じています。特に、ゲートの出し方は他のヨーロッパ騎手達と異なりより速く馬を出す方法を知っている感じがするので、今後日本馬に数多く乗る事でより一層その速さに磨きがかかると思います。皆さまも彼の独特な騎乗スタイルにぜひ注目してみて下さい。

最後に、私は今日からアメリカのケンタッキーでフォーエバーヤング・テーオーパスワード陣営のサポートをさせていただきます。ケンタッキーダービーには去年も行かせていただいたので、その経験を生かして日本馬史上初の快挙が達成出来るよう精いっぱい頑張ります。レース当該週のルイビルの街の華やかさと現地の雰囲気は、言葉では表せないほどすさまじく、圧倒されます。日本から少し遠いですが、もし皆さまも生観戦のチャンスがあれば是非経験して頂きたいです。来週のコラムで雰囲気を少しでもお伝えできたらと思います。日本では朝早い時間の中継になりますが、ぜひ日本チームへ声援を送っていただけたらうれしいです。（レースホースコーディネーター）