新ダート体系の整備が22年11月に発表され、中央と地方が連動。そして今年、3歳ダート3冠初年度を迎え、24日には1冠目羽田盃(Jpn1、1800メートル、大井)が行われた。記念すべき初戦は中央の白毛馬アマンテビアンコが制覇。そして次は東京ダービー(Jpn1、2000メートル、6月5日=大井)に目が向けられる。ニッカンコムでのみ掲載されていた、ダートクラシック番付企画が「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」に満を持して登場。南関担当の本紙渡辺嘉朗、牛山基康記者と南関好きを自称する中央の舟元祐二記者の3人が展望を語った。

ダートクラシック番付
ダートクラシック番付

舟元 記念すべき3歳ダート3冠の1冠目羽田盃が終わりました。

渡辺 大一番の東京ダービーに向けて、ここからが一番の盛り上がりになる。

牛山 羽田盃は例年、フルゲート割れになりやすい。今年はさらに、ダテノショウグンやサントノーレなど南関の有力馬が故障により出走できなかったから不運だったね。

舟元 ただでさえ初年度で手探り。タラレバですが、もしその馬たちに故障がなければ、初年度からもっと熱いレースが見られた可能性がありました。

渡辺 ユニコーンSも無事終わったし、番付も早速更新された。

牛山 1冠目を取った白毛馬アマンテビアンコが堂々の横綱。話題性もあるし、3歳ダート3冠を引っ張っていってほしい。

舟元 アンモシエラが大関。ブルーバードC、京浜盃、羽田盃とずっと南関のダートグレード競走を走ってきた馬ですね。

渡辺 ブルーサンは逃げられれば強い。雲取賞の走りは確かだったし関脇で。でも優先権はないから、東京ダービー出走は難しい。

舟元 そしてユニコーンSの勝ち馬ラムジェットが小結に上がりました。

牛山 エンジンが2個あるのかなっていうくらい、使える脚があるね。

渡辺 怖い1頭になる。

牛山 アマンテビアンコがユキチャンの子、ラムジェットがラヴェリータの孫だから、ダート競馬ファンにとっては親近感がある。

舟元 なるほど。地方馬で推しはいますか。

牛山 もちろんいる。前頭9枚目の岩手の雄フジユージーンでしょ。

渡辺 4月のスプリングCも大差勝ち。5月5日のダイヤモンドCの結果次第だけど、東京ダービーに来るかもしれない。

舟元 トウケイニセイ、メイセイオペラに並ぶ逸材ですか。

牛山 そういう馬になってほしいね。期待度は本当に大きいと思う。

渡辺 ダービーは南関勢ももっと意欲的に出走を目指すから、羽田盃の時とは違って、フルゲートも十分にあり得る。

舟元 もっと盛り上がることは必定ですね。

渡辺、牛山 そうだ! 3歳ダート3冠はここからが本当に面白くなる。

3歳ダート3冠の1冠目羽田盃を制した白毛馬のアマンテビアンコ(右)
3歳ダート3冠の1冠目羽田盃を制した白毛馬のアマンテビアンコ(右)

(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)