14年3月のライブ後、音楽活動を休止していた歌手で声優の中島愛が、約3年ぶりに活動を本格的に再開することが1日、分かった。来年1月からWOWOW、BS11などで放送開始予定のアニメ「風夏」(WOWOWで1月6日から、TOKYO MX、MBSでは同7日から、BS11では同8日から)のエンディングテーマ「ワタシノセカイ」を歌う。同曲のシングルが、同2月15日に発売することも決まった。11日午後3時から東京・お台場・ヴィーナスフォート2F教会広場で復帰フリーライブ「ただいま。」の開催も決定した。

 中島は復帰にあたり、コメントを発表した。

 「お久しぶりです、中島愛です。約3年の間、継続していた一部のお仕事を除き、歌手・声優としての活動をお休みしていましたが、今日から本格的に復帰させていただくことになりました。長くお休みをしてしまったにも関わらず、もう一度、一歩を踏み出すことが出来ることを本当にありがたく、嬉しく思っています。いつも応援してくださるみなさま--みなさまの支えがあったからこそ、今日という日を迎えることができました。お休みしている間もずっと、みなさまのあたたかい声援が励みになっていました。心から感謝しています。今度は私から、感謝の気持ちを込めて『声』を届けていけるよう精一杯頑張ります。これからは真っすぐ前を向いて、新たな気持ちでスタートしたいと思います。本当にありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。2016年12月1日 中島愛」(原文のまま)

 中島は07年に5000人のオーディションを乗り越え、TBS系アニメ「マクロスF」のランカ・リー役に選ばれ、08年に同作で声優デビュー。挿入歌「星間飛行」で歌手デビューし、オリコン5位を記録した。13年12月に、翌14年3月末日以降、本人名義での音楽活動を無期限休止すると発表。同3月20日に、ステージデビューを果たした思い出の場所、日本青年館でファイナルライブを行った。

 その後は、プリキュアシリーズ10周年記念作品として14年2月から15年1月までテレビ朝日系で放送された「ハピネスチャージプリキュア!」で、キュアラブリーこと愛乃めぐみ役など、活動休止を発表する前に決まっていた仕事や、「マクロスF」など、かつて出演した作品の関連イベントなどへの出演以外、表舞台に立つことはなかった。

 今後はビクターミュージックアーツのe-stone musicに所属し心機一転、再始動する。復帰フリーライブ「ただいま。」が行われる東京・お台場・ヴィーナスフォートは、2008年にランカ・リー=中島愛名義で初ライブを行った、本人にとって原点の地。それだけに、万感の思いあふれる中島のパフォーマンスに注目だ。