真杉匠(25=栃木)が地元のビッグレース初制覇を果たした。

最終2角8番手から狭い内のコースを突き、最後は古性優作とのゴール前争いをものにした。真杉のビッグ優勝は7月松戸のサマーナイトフェスティバル以来4度目で、G2連続Vとなった。賞金ランキングも6位に浮上。KEIRINグランプリ(GP、12月30日・静岡)出場に前進した。


2着に古性、3着に恩田淳平が入った。


共同通信社杯を制して賞金ボードを掲げる真杉匠(撮影・柴田隆二)
共同通信社杯を制して賞金ボードを掲げる真杉匠(撮影・柴田隆二)

共同通信社杯・決勝を1着でゴールする真杉匠(左から2人目)、2着・古性優作(右から2人目)、3着・恩田淳平(左)
共同通信社杯・決勝を1着でゴールする真杉匠(左から2人目)、2着・古性優作(右から2人目)、3着・恩田淳平(左)

真杉匠が雷神バンクの新たなスターになった。宇都宮の共同通信社杯開催は神山雄一郎が制した02年以来。同県のレジェンドと同じく地元ビッグで結果を残し、歴史を紡いだ。


見合ったスタートになり前受けを選択。九州勢と南関勢がたたき合う中、真杉は立ち遅れ、古性優作より後ろの8番手だった。


ただ、そこからが真杉の真骨頂。最終2角から踏み出すと、南修二と山崎賢人のわずかな隙間をちゅうちょなく進んだ。「あそこから行かないと届かない。バックを踏んだら終わり。気付いたら南さんが横にいた感じです」。


北津留翼のまくりを古性が猛追。古性の優勝かと思われたが、その後ろにいた真杉が地元の執念で絶対王者をとらえた。


「正直、直前の練習ではどうなるんだろう」と、不安を抱えた中での参戦。それでも大会中にセッティングを煮詰めて準決の大一番を前に焦りや不安は消え、決勝は万全の状態で臨むことができた。


共同通信社杯を制してガッツポーズする真杉匠と決勝3着の恩田淳平(左)(撮影・柴田隆二)
共同通信社杯を制してガッツポーズする真杉匠と決勝3着の恩田淳平(左)(撮影・柴田隆二)

共同通信社杯を制した真杉匠はヘルメットをスタンドに投げ入れる(撮影・柴田隆二)
共同通信社杯を制した真杉匠はヘルメットをスタンドに投げ入れる(撮影・柴田隆二)

共同通信社杯を制して胴上げされる真杉匠(撮影・柴田隆二)
共同通信社杯を制して胴上げされる真杉匠(撮影・柴田隆二)

今年はけがで出遅れたが、サマーナイトフェスティバルと今大会の優勝で賞金ランキング6位に浮上し、2年連続のGP出場に前進した。ここまでは賞金を気にして「決まり手もまくりばかり」と、縮こまった走りもあったが、これでスケールの大きい走りがきっと戻る。


これで満足はしない。「G1を優勝してGP切符を取りたい」。続く関東圏の寛仁親王牌と、昨年優勝した競輪祭も貪欲に取りにいく。【中野公博】


共同通信社杯の優勝カップを手に笑顔の真杉匠(撮影・柴田隆二)
共同通信社杯の優勝カップを手に笑顔の真杉匠(撮影・柴田隆二)

◆真杉匠(ますぎ・たくみ)1999年(平11)2月1日、宇都宮市生まれ。作新学院高で自転車競技を始め、競輪学校(現養成所)113期生として18年7月デビュー(函館・予選1、準決1、決勝3)。23年8月西武園オールスターでG1初優勝。同11月小倉競輪祭優勝。今年7月松戸サマーナイトフェスティバルでG2初優勝。通算532戦208勝。通算獲得賞金3億8122万2474円。175センチ、76キロ。血液型A。