大関貴景勝(24=常盤山)が初場所10日目の19日、日本相撲協会に「左足関節靱帯(じんたい)損傷により今後約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

昨年11月場所に大関として初優勝し、今場所は横綱昇進が懸かっていたが、初日から4連敗を喫するなど9日目を終えて2勝7敗と不振だった。

負け越しが決まり、来場所はかど番となる。

電話取材に応じた師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、3日目の北勝富士戦で負傷した。患部は腫れているという。同親方は「『不完全燃焼なので取らせてください』ということで昨日(18日)まで取った。昨日の夜に『これ以上相撲が取れないので、休場させてください』ということだった」と説明した。

大関が優勝した翌場所で負け越すのは03年名古屋場所の魁皇以来で、平成以降では7例目(4人目)。

十両以上の休場者は17人となり、02年名古屋場所の16人を上回って戦後最多となった。貴景勝の休場は昨年7月場所以来で6度目。10日目の対戦相手、隠岐の海は不戦勝となった。

◆関取16人休場の02年名古屋場所 7場所連続休場となる横綱貴乃花、大関武双山が初日から休場。上位陣は最終的に1横綱、3大関が不在となった。11日目に計14人、13日目に海鵬と蒼樹山の平幕2人が休場して計16人に。取組が表示される電光掲示板は休場者欄があふれ、十両力士名が掲示できない珍事も起きた。