「咲ドル火曜日」第1週は「アタックNMB48」。今回は、卒業と芸能界引退を発表している「あーやん」こと、山本彩加(18)がアイドル生活を振り返ります。新澤菜央(22)横野すみれ(20)は、創設時からの絶対エース山本彩の卒業後、次世代エースの1人として期待され、グループをけん引した「あーやん」からエールを受け、次は自分たちがグループを引っ張っていくと決意した。【取材・構成=星名希実】
16年に5期生として加入した山本は昨年末に卒業を発表。今後は看護の道に進む。シングル「だってだってだって」で梅山恋和(17)とダブルセンターを務めた次世代エースの1人が芸能界に別れを告げる。
新澤 めっちゃびっくりして。今後のNMBはどうなるんやろう…って。
横野 不安の方が押し寄せてきました。一番思い出に残ってるのは何ですか?
山本 4年半でほんまにいっぱいあって。でもやっぱりダブルセンター、シングルのセンターっていうのは一番大きかったな。すごい思い出に残ってます。受験はずっと考えていたので、ダブルセンターのときも考えてはいました。
加入半年でシングル選抜に入った山本は、努力家。6期生の2人にとっても憧れの先輩だった。
横野 24時間365日ずっと完璧で。
新澤 欠点がまったく見当たらなくて、失敗してるとか手を抜いてるところを一切見たことないです。挫折とかはあったんですか?
山本 めちゃくちゃあった。いっぱいチャンスをもらったその分、常に後ろから追われている状態で。負けず嫌いやったから抜かれるのも怖かったです。
新澤 どうやって乗り越えたんですか?
山本 自分はまじめに何か立ち位置を確立していくしかないと思って努力し続けた。隅から隅まで意識するように。自分にできることからとりあえず全部やろうって決めて。
OG山本彩とは1文字違いの名前で、加入時から注目。大先輩とダブルセンターを務めた楽曲もあった。
山本 プレッシャーもあったけど、(ダブル山本として)取り上げていただいたり、共演できた喜びの方が大きかった。それを自分のものにどうやったらできるかなってたくさん考えていた。でも彩さんの後を追うだけじゃなくて、ちゃんと自分の色をこのグループで出せたことが自分にとってはすごいよかった。
笑顔で振り返った山本は新澤、横野にNMB48の未来を託す。2人はグループを担う決意を語った。
山本 しんしん(新澤)は副キャプテンとかをやりたいって言ってたから、陰でメンバーに寄り添える子だと思う。副キャプテンの夢だけじゃなくて、自分の芸能界の夢を何かひとつ見つけてそれも頑張っていたら、NMB自体もこうなってほしいっていう理想が出てくる。それに向かってグループを引っ張って支える1人になってほしいです。
新澤 コンサートとかを通して、自分もメンバーを支えないといけない自覚がすごい出てきたので、支えつつ、夢も見つけていきたいです。
山本 すーちゃん(横野)が「いなきゃいけない」っていうのは、グループの中であるなって思ってて。すーちゃんがいるべきポジションとNMBがいなきゃいけないレベルもあって。自分の良さも持ちつつ、NMBのレベルも上げていける1人であってほしい。自分を信じて頑張ってほしいな。
横野 憧れの方にそう言ってもらえるのはうれしい。もっとNMBに貢献できるようなことをしようと思いました。あーやんさんが安心して卒業できるように、私たち後輩もしっかり頑張っていきます。
◆山本彩加(やまもと・あやか)2002年(平14)8月6日、兵庫県生まれ。16年6月5期お披露目。同秋チームNへ昇格し「僕以外の誰か」で初選抜。17年2月にAKB48「シュートサイン」でも選抜入り。19年1月B2。同年12月に梅山と上西怜とユニット「LAPIS ARCH(ラピス アーチ)」を結成。ファッション誌「Seventeen」専属モデル。身長160・8センチ。血液型A。愛称「あーやん」。