テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは25日夜の放送で、24日(日本時間25日)にワシントンで行われた米中首脳会談やその後の晩餐(ばんさん)会での米中トップによる、日本をやり玉に挙げたような発言に苦言を呈した。その上で、高市早苗首相に対して、こうした発言を受け「トランプ大統領にくぎを刺すべき」だと提言した。
この日の放送では、中国の習近平国家主席夫妻を歓迎する式典の中で、トランプ氏が、第2次大戦中には米国と中国が「多くの違いを乗り越え『同盟国』になった」と言及したことに触れ、「米大統領が中国指導者を前に米中を『同盟国』と表現するのは極めて異例のことです」とナレーションで言及した。
一方、こうしたトランプ氏の発言を受けて、晩餐会であいさつした習氏が「80年以上前、中米の国民は肩を並べ、日本の軍国主義の侵略者に立ち向かった」「血と戦火の中で築かれた友情は、世代を超えて受け継がれるだろう」などと述べたことも報じた。また、25日に、こうした発言も飛び出した米中首脳会談への受け止めを問われた高市首相が「第三国間のやりとりであり、逐一、私からコメントすることはございません」とかわした様子も伝えた。
一連のVTRの後、大越氏は「今回の会談、華々しい演出は目立ちますが、たとえば両首脳の合意など具体的な成果はまだ見えきていないが現状です」とした上で、「一方で両首脳からは、日本にとって気になる発言も出てきています」と言及。説明した金曜キャスターのフリーアナウンサー徳永有美は、トランプ氏の「同盟国」発言について「トランプ大統領の誤解なのか意図的なのかは分からないが、当時、米国と協力したのは、おもに蒋介石率いる中華民国で、現在の中華人民共和国とは異なる政治体制でした」と事実関係を伝えた。
大越氏は、「同盟という重い意味を持つ言葉を安易に使ってしまうトランプ大統領の脇の甘さもさることながら、ここぞとばかり、かつての日本の軍国主義を引き合いに出す習近平主席の言葉も、いただけません」と、米中首脳双方の発言に、苦言を呈すように評した。
一方で、米中トップの発言に具体的な言及を避けた形の高市首相についても触れ、「高市総理大臣はダンマリの構えですけれども」と指摘し、「そこは、アメリカの『本当の同盟国』として、中国との危うい言葉のやりとりは、日米双方にとって良いことはないのだと、トランプ大統領にくぎを刺すべきだと思います」と訴えた。



