どーもです。キャロウェイのニューモデル「PARADYM Ai-SMOKE」シリーズを試打できました。今日紹介するのは3モデルラインアップのアイアンの中で、最も弾道の高さを意識したであろうモデル「PARADYM Ai-SMOKE HL」アイアンです。先代のデフォルトモデルと「PARADYM X」アイアンとの関係と似ているのか？　それとも違うのか？　早速、いってみましょう。

まずは見た目から。

デフォルトモデルと見比べるとすぐに気付くと思いますが、「PARADYM Ai-SMOKE HL」アイアンはバックフェースのトウ＆ヒールにウエートが振られています。よって、より高慣性モーメントを意識したモデルで、よりミスヒットの寛容性が高いことが想像できます。

フェースですが、デフォルトモデルとは全くの別モノ。よりトウが低く、トウ・ヒールに長めになっていました。

ソール幅はフェースの大きさに対して適当かな。デフォルトモデルと比べるとやや広めにも見えました。

ネックはセミグース。ボディも下部のボリューム感がよりアップされ、厚みも確保しています。より低・深重心を意識していることがうかがえますよね。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードの厚さはほぼ変わらないようにも見えましたが、全体的な印象は「PARADYM Ai-SMOKE HL」アイアンのほうが打ちやすそうな印象を受けるゴルファーが多いのではと思います。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62度、長さ37.5インチ、総重量413ｇ、バランスD2。シャフトスペックは、重量98ｇ、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的には「PARADYM Ai-SMOKE」アイアン同様やや軽めでですが、「PARADYM Ai-SMOKE HL」アイアンのほうが気持ち軽め。グリップの太さはほぼ同じ。ワッグルしてみると、これもヘッドの振れ幅やしななりポイントもほぼ同じ。素振りしてみると、同じくD2だけど、「PARADYM Ai-SMOKE HL」アイアンのほうが、若干ヘッドが効いている感じでした。

実際に打ってみると、「さすがHL」ってな感じで、かなりボールが上がりやすかったですね。なお、ロフト角が30度と「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンよりは2度立っていますが打ち出し角的には3球平均で約3度高くなっていました。その分「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンよりも飛距離的には落ちていますが、それでもロフト角30度で3球平均約167ｙなので、ボク的にはむしろ過不足なく、イメージにぴったりのモデルです。ということは、「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンが飛びすぎ…（笑）　なお、つかまりについては「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンと同じような感じかな。腐れフッカーのボクには、ややつかまり過ぎのイメージだったりするけど、世間一般的のアマチュアゴルファーには合いそうなイメージでした。

スカイトラックの弾道はこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS37.0m/s、初速47.2m/s、打ち出し角20.4度、バックスピン量4390.0rpm、サイドスピン-863.2rpm、飛距離166..1ｙ

【ベスト】

HS37.1m/s、初速47.4m/s、打ち出し角19.9度、バックスピン量4208.8rpm、サイドスピン-1042.7rpm、飛距離167.5ｙ

打感はソリッド系。弾き感とボールのつぶれ感がちょうど半々くらいでいい感じ。音はサスティンが短めの中高音系。

弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には文句なしの高弾道。「HL」の名に偽りなしです。打ち込む必要もなく、いわゆるスインガータイプでも問題なく、オートマチックに上がってくれると思います。「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンと比べると、スピン量多めにも感じてしまいそうですが、ロフト角30度モデルではむしろ少なめなんじゃないかな!?

出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。つかまりについては「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンとほぼ同じようなイメージ。つまり、オートマチックにつかまるけど、腐れフッカーのボクにはややつかまり過ぎでした。

シャフトフィーリングと振り感ですが、これも「PARADYM Ai-SMOKE」アイアンとほぼ同じで文句なし。素振りではよりヘッドを感じていましたが、実際に打ってみると、全然気にならないレベルでした。「PARADYM Ai-SMOEK」アイアン同様、シャフトの適度なしなり感を感じながら、違和感なくビシッとシャープに振り切れるイメージでした。

今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40～42m/sあたりにオススメ。とにかく、オートマチックにボールが上がってくれるモデルです。ボクにとっては上がりやすさは扱いやすいクラブの最優先事項なので、その意味においては、かなり扱いやすいアイアンです。オススメしたいのはスインガータイプですが、この上がり方ならアーリーリリース系でも上がってくれそう。ボクにはオートマチックにつかまり過ぎですが、多くアマチュアゴルファーがスライサーであることを考慮すれば、それも納得。ロフト角30度の飛距離をより簡単に、しかも過不足なく飛ばしてくれるアイアンだと思います。