【宇都宮ブレックス〈34〉】潜入! 3刀流・渡邉裕規の日常(上)

プロバスケットボール選手、ラジオのパーソナリティー、そして農業従事者。ドジャース大谷翔平を超える「3刀流」渡邉裕規の毎日はとても忙しい。シーズン中のある日、渡邉選手の日常に潜入してみました。2回にわたってリポートします。

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【次回予定〈35〉潜入! 3刀流・渡邉裕規の日常(下)】

むちゃぶりで急きょ番組に出演

収録前に相棒の小野順一広報と打ち合わせをする渡邉選手

収録前に相棒の小野順一広報と打ち合わせをする渡邉選手

突然の振りに私は内心慌てた。

「せっかくだから番組に出てくださいよ。写真を撮って聴いてるだけじゃあ、おもしろくないでしょう」

宇都宮市内にある、「エフエム栃木 RADIO BERRY(レディオベリー)」の本社兼スタジオ。自身がパーソナリティーを務める番組「ナベのくせに」の収録が始まる直前、渡邉選手は私にむちゃぶりしてきた。

事前に「ラジオでしゃべっているところを取材させてほしい」と伝えてはいたが、自分が出演するなんて想像もしていなかった。が、ここで断れば、意気地のないやつと思われる。

「いいですよ、私なんかで良ければ」と答えると、渡邉選手はニヤっと笑った。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。