ラムゼイハント症候群による顔面まひを公表してリハビリに専念していた歌手ジャスティン・ビーバー(28)が、延期していた世界ツアーを再開させ、およそ2カ月ぶりにステージ復帰を果たした。ビーバーは6月にインスタグラムに投稿した動画で、ウイルスが耳と顔の神経を攻撃することで顔にまひが生じ、右半分の顔の筋肉が動かなくなっていることを告白し、慣行中のツアーの延期を発表していた。

ビーバーは7月31日にイタリアで開催されたルッカ・フェスティバルのステージに立つ動画をインスタグラムに投稿し、ファンに復帰を報告した。動画では上半身裸のビーバーが興奮する観客を前に、「ステージに戻れてとてもうれしい。知っている人もいると思うけど、ジャスティン・ワールド・ツアーは平等についてです。どんな見た目でも、どんな体形、サイズ、民族でも平等だということ」と語りかけている。また、ステージで歌う写真も複数投稿し、「みんな愛しているよ。(会えずに)寂しかった」とつづってツアー再開を喜んでいる。

公演には療養を支えてきた妻でモデルのヘイリー・ビーバーも同行していたようで、ステージに上がる直前に背中に手をまわしながら歩き、スタッフらと共に円陣を組んで祈りをささげる動画も投稿している。ビーバーは今後、欧州各地のフェスティバルに登場してパフォーマンスを行いながら、南米、南アフリカ、中東、アジア、オーストラリア、ニュージーランドと世界各国を巡り、2023年には再び欧州で公演することが発表されている。11月には日本公演も予定されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)