オリックスのチーム内でも話題となっていた長期遠征が5月に待っている。6日・仙台(対楽天)→8日・秋田(同)→11日・宮崎(対ソフトバンク)→12日・鹿児島(同)→14、15日・那覇2連戦(対ロッテ)と続くもの。その中で、秋田での試合はチームにとって16年以来。同県にゆかりのある人もいる。

出身者としては中嶋聡監督をはじめ、投手では3年目右腕の小木田敦也と、昨オフに日本ハムからトレード移籍した吉田輝星の中継ぎ2人。野手では2年目の杉沢龍がそうだ。小木田に聞けば「家族と知り合いの分のチケットを取って、来てもらうようにしてます」と楽しみにしていた。

今季は小木田から吉田、もしくは吉田から小木田の「秋田リレー」が見られている。3月31日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)、4月9、11日の楽天戦(ともに同)、19日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)と4度もある。これが秋田で実現すれば…。小木田の想像も膨らむ。

「その時に先発が曽谷だったら、さらにいいですね。曽谷も秋田の高校(明桜=現ノースアジア大明桜)なので。僕らからしても、秋田の人たちからしても面白いと思います」。その投手交代を球審に告げるのがもちろん秋田出身の指揮官。盛り上がりそうだ。

ちなみにオリックスは前身の阪急時代を含めて秋田で強い。50年の秋田手形球場での開催も含め、通算20勝5敗1分けと大幅に勝ち越している。リーグ制覇した84年の5月には地元が生んだ大投手、山田久志が2-0で近鉄に完封勝利など名場面も生まれた。8年ぶりの秋田で、今回はどんな試合が見られるだろうか。そして「秋田リレー」の実現は果たして。【オリックス担当=大池和幸】

オリックス小木田敦也(2024年4月9日撮影)
オリックス小木田敦也(2024年4月9日撮影)
オリックス吉田輝星(2024年4月10日撮影)
オリックス吉田輝星(2024年4月10日撮影)
オリックス曽谷龍平(2024年4月18日撮影)
オリックス曽谷龍平(2024年4月18日撮影)